東京都内には、魅力的な日本庭園が点在しているのをご存知でしょうか。
私はスタンプラリーを中心にそれぞれの庭園を巡り、その特徴や魅力を体感してきました。
江戸時代から続く大名庭園、洗練された空間、現代の都市と調和した庭園など、訪れる場所ごとに異なる風景は巡る楽しみを増幅させてくれます。
今回はそのような東京都内の庭園を、自分で巡って気づいた魅力やおすすめのポイントなどをまとめてご紹介します!
巡った庭園
今回スタンプラリーを行うにあたり、一日で巡った庭園は以下の4か所です。

当スタンプラリー中に回れなかった庭園も別日に行ってきましたので、今回はあわせてご紹介します。
各庭園の場所は離れておりますが、スタンプラリー期間中だったためか他の庭園までの最寄駅なども記載がありました。
清澄庭園
スタンプラリーをするにあたり、初めに訪れたのが【清澄庭園】。
近年、様々な媒体で取り上げられるようになってからは外国人の観光客も多い印象。
大泉水と呼ばれる池を中心に、道が周りを囲んでおり、一部池の上を渡れるなど遊び心のある庭園です。
中でも目を引くのが、「富士山」と呼ばれる築山です。その名のとおり、富士山を模したもので石と土によって山を表現しています。

私も複数回訪れている庭園なのですが、他の庭園と比べてカモをはじめとする野鳥が近くで見られるのも魅力。
特に池の上の鶴島と呼ばれる場所には高頻度でアオサギの姿を確認しています。
アオサギを都内にある庭園内で見られるのは、清澄庭園くらいではないかと個人的には思っています。
浜離宮恩賜庭園
次に訪れたのが、こちらの【浜離宮恩賜庭園】。
江戸時代には徳川将軍家の庭園として、江戸城の出城の機能を果たしていた場所。将軍の敷地らしい鷹狩の場所や乗船場(跡地)が設けられているのも当庭園の特徴。
園内の花も魅力的で、春は梅、桜や菜の花、夏~秋にかけてはコスモスが見られます。特に菜の花は花畑一面に咲くので、とても見ごたえがありました。
個人的に好きなスポットは水上バス発着場から右手の、東京湾を眺めることができる数か所のベンチ。
人の往来も若干はありますが、比較的静かで海をみながらぼーっとできる落ち着く場所。
徳川家の将軍も同じ景色を見ていたかと思うとわくわくしませんか。
旧古河庭園
3か所目に訪れたのが、こちらの【旧古河庭園】。
入口すぐに見える洋館が特徴的な庭園です。今回ご紹介する中では、唯一の和洋折衷の庭園になっています。
日本庭園部分はさほど広くはないように思いますが、洋館部分とあわせるとかなり広い庭園になっています。
私が訪れた際は洋館が工事中のため、全貌をみることができなかったものの、園内は2回のバルコニー部分から眺めると格別だろうなと感じる造りになっていました。
洋館部分を下ると日本庭園が見えてきますが、洋から和への切り替えがうまくできていると感じました。
六義園
当日最後に回ったのが、旧古河庭園と同じ駒込駅から歩いて行ける【六義園】。
時間があまりとれない方は、旧古河庭園と六義園のセットでまわりましょう。
2園共通のチケット【縁結びチケット】も販売されており、別々にチケットを買うよりもお得で、旧古河庭園・六義園どちらの窓口でも購入できます。
六義園は庭園部分だけでなく、一部が森のようになっているのが、都内の他庭園にはない魅力の一つ。
庭園散策だけでなく、ちょっとしたハイキング気分になるため、歩くのが好きな方には特におすすめ。
肝心の日本庭園部分も、都内の庭園の中でも面積は広すぎず、狭すぎずの普通くらいだと思われます。
昼間でも整ったきれいな姿を見ることができますが、違う姿を見られるのが夜のライトアップ。
枝垂桜が満開の時期と紅葉の時期に開催され、毎回夜間入場の長い列が形成されることも。(別途夜間入場券の購入が必要です)
令和7年の春のライトアップは3月22日~3月31日まで開催
秋のライトアップについては公式より発表があるかと思うので、訪れたい方は確認をお忘れなく。
昨年の秋のライトアップは、11月22日から12月4日の期間にて開催。
スタンプラリー外で巡った庭園
ここからは、スタンプラリーの対象だったものの当日にまわることができず、別日にまわった庭園をご紹介します。
旧芝離宮恩賜公園
【旧芝離宮恩賜公園】は先にご紹介した浜離宮恩賜庭園の近く、JR山手線 浜松町駅の最寄りにあります。
池の周りを1周できるようになっており、他の庭園と比較するとやや狭い印象。
しかし、都会のオアシスと呼ぶにふさわしい程、庭園内は落ち着いた雰囲気になっており、一息つくにはおすすめの場所です。
また、園内の見どころである大山付近では、通路よりも石の壁が高くなっている場所があり、通っていて面白い造りになっています。
訪れた際は、そのあたりも注目して見てください。
殿ヶ谷戸庭園
【殿ヶ谷戸庭園】は国分寺市にある日本庭園。今回ご紹介する中では、唯一23区外にある庭園です。
複数庭園巡りをされる方でも、こちらは一日でまわる行程に入らないような気がします。
他の庭園と比較すると園内は小さく感じますが、旧古河庭園と同じく高低差があるので、歩いていて楽しい場所です。
個人的に見ていただきたいのが、紅葉亭から次郎弁天池まで続く岩。この間を下る道もあり、通ると庭園ながらも少し冒険をしているかのような気分が味わえます。
小石川後楽園
【小石川後楽園】は東京ドームにほど近い庭園。
庭園内の一部からは東京ドームの屋根部分が見えます。
園内は池回りを回遊するほか、敷かれている道は一部高低差があり、都内の各庭園の中でも散策している実感がある場所です。
通天橋や円月橋といった特徴的な橋が見られるのも、庭園内を歩いていて面白いと感じさせてくれるポイントの一つ。
まとめ
今回は庭園巡りスタンプラリーを中心に都内の日本庭園についてご紹介しました。
東京都内の庭園は、都会の喧騒を忘れさせ、四季折々の自然を感じる貴重なひとときを体感できます。
各庭園には独自の魅力があり、同じ庭園内でもに異なる風景が広がるのが楽しみのひとつ。
自分だけのお気に入りの庭園を見つけ、都会の中の癒し空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、東京都内には知る人ぞ知るスポットも多く、賑わいを避けて静かに過ごすことができる穴場も点在しています。
以下の記事で紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
コメント